不倫相手への慰謝料請求におけるよくある反論

離婚をするかは別として、夫の不倫相手に妻が慰謝料を請求するというケースはしばしば起こり得ます。
こういった時に、不倫相手が全面的に認めることもあると思いますが、弁護士に相談に来られるケースでは何らかの理由で不倫相手が慰謝料の支払いに応じないから相談に来られたという場合も多いように思います。
典型的な相手からの反論は、

  1. 不倫はそもそもしていない
  2. 肉体関係はあったが、既婚者だと知らなかった
  3. 夫側から、もう妻とは関係が破綻していると聞いていた

という3つが挙げられます。

これら3つの反論はいずれも慰謝料の請求が裁判で認められるために、請求者側で相手の主張が虚偽であると裁判官に思ってもらえるように、積極的に主張立証していかなくてはならない論点となってきます。

また、上記とは別に、慰謝料を支払うとしても、不倫の回数や期間については請求者側の主張を争ってくるというケースもあり、こうした点は主に慰謝料の金額に影響するポイントとなります。

このように、不倫相手への慰謝料請求においては、複数の争点が生じることがあるため、どれだけ有力な証拠があるかなどが重要となる場合があります。

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